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世界のなかのわたし

あるとき「わたし」は飼い犬だった。
飼い主の人間は好きだったが、なぜ自分が首輪と鎖で一生を繋がれなくてはならないのか、よくわからなかった。

あるとき「わたし」は鳥だった。
空から見下ろす眺めはすごく気持ちよかったが、逆に地面を足で強く蹴り走ってみたいと思った。

あるとき「わたし」はアリであった。
この大地はどこまでも無限に広がっているように感じたが、この大地以外に世界が存在することは考えることが出来なかった。

あるとき「わたし」は木であった。
一生を同じ場所に根を張って動けなかったが、自分の下で人間がピクニックをして嬉しそうにしていたり、枝には鳥が遊びにきて話をしてくれたりして、決して淋しいとは思わなかった。

あるとき「わたし」は信号機であった。
せわしなく行き交う車や人間を止めたり走らせたりし続けたが、本当に人間という生き物は忙しくて大変だと思った。

あるとき「わたし」は雨であった。
わたしが大地に落ちると、人間はよけようと傘をさしていたが、植物達は嬉しそうに歓迎してくれた。

あるとき「わたし」は岩であった。
雨に当たり風に吹かれ太陽に照らされ、毎日を自然と共に楽しくすごしていると、たまに人間が腰掛けに来たり、動物がひなたぼっこに来たりして、みんなくつろいでくれているのがわかって嬉しかった。

あるとき「わたし」は魚だった。
青い静かな世界に落ち着いて暮らしていたが、たまに上のほうから漁船というものがやってきて、網の中に仲間が捕らえられていった。船の上では人間という生き物が大喜びしていたが、わたしには仲間が連れ去られたことがとても悲しかった。


世界はすべて「わたし」であった。
今、自分という意識を持つ「わたし」は、世界のなかの「わたし」の一つ、無限の面を持つ多面体のたった一つの小さな面でしかない。

他の面を「あなた」と呼ぶが、「あなた」も「わたし」という無限多面体においては、「わたし」同士である。

「わたし」と「あなた」は同じ「わたし」。
競争も大事だが、もっと互いを思い遣ることが大切なことであった。

「永遠の今」を知り、魂となった「わたし」は、生き物が消え去った地球を眺めながら、ふとそう思った。

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プロフィール

ドクトル・グレイ

Author:ドクトル・グレイ
ドクトル・グレイ(愚零) (KIN 191:青い猿、青い夜)

小学生の時、鏡を見ていた自分が忽然と思った。
「自分が死んだらこの世から消えてしまう。消えてしまう自分とはいったい何なんだろう。」
以来、わたしは「大人」になった。分別知が芽生えたのである。それは無分別の世界に遊んでいた子供の楽園から、不幸の滝壷に突き落とされた瞬間でもあった。
生死の不安、明日の心配・・・
悩みはつきることなく湧き出でたが、解決の糸口はつかめなかった。
何のために生きているのか?
他の生き物を傍若無人に虐殺してまで、人間は何のために生きるのか?
将来必ず死ぬことが、わかっているではないか。
高校生の時、西田幾多郎の著作に出会った。
「絶対矛盾的自己同一」
なんだかよく分からなかったが、そこには答えとなる真理が隠されているように感じた。
いったい自分は、人間は、何を知っているというのだ。
そもそも知るという認識の過程から考え直さなければならないのではないか。
自分のことを自分が一番良く知っていると思っている。
そんなのウソだ!
自分とは何か、他とは何か、生きるとは、死ぬとは、自然とは、宇宙とは、神とは何か?
人知に照らされたこの世界。
人知に掘られた井戸の中の蛙である人類、わたし。
宇宙の果てを井戸の中に探しに行くアホらしさ。
カマキリやチョウが、明日に死ぬ心配をしているか?
相対と絶対。
不連続の連続。
少しずつ答えの入り口が見えてきた。
何も知らずしてすべてを識り、時空を知らずしてすべてを識る。
科学は無智であり、自然は無知である。
鏡に映った自分は、自分の知っている自分ではなかった。
人知による分別世界は相対世界。
相対世界は虚相世界。
虚相世界の生死、それは結局、蜃気楼。
人知の懐中電灯を消せば、薄暮に浮かぶ無限的広野が眼前に広がっていた。
真実の実相世界は無分別の智、それは絶対無。
不安、恐怖、対立、争闘・・・
虚相世界のすべての現象、それは絶対無において一縷の疑問もなく消滅した。
探し物は、遠い未来にも遥かなる宇宙にもなかった。
永遠は今この瞬間にあり、無限は目の前の一点にあった。
ごはん一粒に、無限宇宙と深遠なる神を見る。
知らない自分はすべてを識る。
自分は自然、自分は宇宙、自分は神、そして絶対無の存在。
本当の歓び、本当の愛。
あえて言葉で云うならば、絶対的歓喜と絶対的大愛に満ち満ちた世界。

人類よ、前へ進むな、振り返れ!
人類よ、今こそ行こうぞ、絶対無へ!


(KINについては、以下の「古代マヤ暦の暗号」を参照のこと)

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