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死んだらどこへ行くのか

「死ぬ」ということは、加速度の世界から消失することである。
電車が動き出すのも、車が赤信号で止まるのも、加速度があるから。
こうしてPCに入力しているのも加速度の為せる技である。
そして、この文章を考えている「自分」も加速度的思考の賜物である。

死んだらどこへ行くのか。
わたし達は、親族知人の死を通して、死んだ人は火葬され、お墓に骨だけで埋葬されることを知っている。
もう、その人と会話したり感情を交換したりすることはできないことを知っている。
「自分」が脳という肉体による意識の産物であることから、肉体が死んだら「自分」は消失するに違いない。
そのことも、うすうすわたし達は知っている。
でも、魂は死なない・・・とか語り始める。
でも魂って何?

たとえ魂が存在しても、魂と会話できる「自分」はいないだろう。
少なくても死んだら、自分はいなくなる。
それだけは確かな事実だ。

ただし「自分」として存在していた宇宙的物質は、意識も含めて別次元の世界へ移行する。
それが虚数的世界であり、未知の物質を生むというダークエネルギーの世界であり、そして絶対無の世界である。

加速度の世界は必ず、それら目に見えない非加速度的世界がなくては存在し得ないことは、3次元的世界に住むわたし達にも想像ができることである。
物質の最小粒子であるクォークも対称的に存在するように、すべての存在世界は、絶対矛盾的自己同一なのである。

やはり西田幾多郎師は偉大である。

わたしは師の思考を超越する概念に、まだ辿り着くことはできない。

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ドクトル・グレイ

Author:ドクトル・グレイ
ドクトル・グレイ(愚零) (KIN 191:青い猿、青い夜)

小学生の時、鏡を見ていた自分が忽然と思った。
「自分が死んだらこの世から消えてしまう。消えてしまう自分とはいったい何なんだろう。」
以来、わたしは「大人」になった。分別知が芽生えたのである。それは無分別の世界に遊んでいた子供の楽園から、不幸の滝壷に突き落とされた瞬間でもあった。
生死の不安、明日の心配・・・
悩みはつきることなく湧き出でたが、解決の糸口はつかめなかった。
何のために生きているのか?
他の生き物を傍若無人に虐殺してまで、人間は何のために生きるのか?
将来必ず死ぬことが、わかっているではないか。
高校生の時、西田幾多郎の著作に出会った。
「絶対矛盾的自己同一」
なんだかよく分からなかったが、そこには答えとなる真理が隠されているように感じた。
いったい自分は、人間は、何を知っているというのだ。
そもそも知るという認識の過程から考え直さなければならないのではないか。
自分のことを自分が一番良く知っていると思っている。
そんなのウソだ!
自分とは何か、他とは何か、生きるとは、死ぬとは、自然とは、宇宙とは、神とは何か?
人知に照らされたこの世界。
人知に掘られた井戸の中の蛙である人類、わたし。
宇宙の果てを井戸の中に探しに行くアホらしさ。
カマキリやチョウが、明日に死ぬ心配をしているか?
相対と絶対。
不連続の連続。
少しずつ答えの入り口が見えてきた。
何も知らずしてすべてを識り、時空を知らずしてすべてを識る。
科学は無智であり、自然は無知である。
鏡に映った自分は、自分の知っている自分ではなかった。
人知による分別世界は相対世界。
相対世界は虚相世界。
虚相世界の生死、それは結局、蜃気楼。
人知の懐中電灯を消せば、薄暮に浮かぶ無限的広野が眼前に広がっていた。
真実の実相世界は無分別の智、それは絶対無。
不安、恐怖、対立、争闘・・・
虚相世界のすべての現象、それは絶対無において一縷の疑問もなく消滅した。
探し物は、遠い未来にも遥かなる宇宙にもなかった。
永遠は今この瞬間にあり、無限は目の前の一点にあった。
ごはん一粒に、無限宇宙と深遠なる神を見る。
知らない自分はすべてを識る。
自分は自然、自分は宇宙、自分は神、そして絶対無の存在。
本当の歓び、本当の愛。
あえて言葉で云うならば、絶対的歓喜と絶対的大愛に満ち満ちた世界。

人類よ、前へ進むな、振り返れ!
人類よ、今こそ行こうぞ、絶対無へ!


(KINについては、以下の「古代マヤ暦の暗号」を参照のこと)

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