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花のように

花のように
花は散ることを考えて咲くのではない
散るときは自然に散っていく

花のように
花は突然に咲くのではない
つぼみとなり、つぼみをつける木があり、木が生える大地があり、水と空気がある。
そして地球があり、宇宙がある。
花が咲くのは一瞬だけど、長い長い道程がある。

花のように
花は散ったらなくなってしまう
花が咲く前も、花はない
咲く前も散ってからも、そこには1本の木がある
木は種から生まれ、種は木から作られる
時間が流れる限り続く、回天輪廻

人の生も花のようだ
生まれる前も死んでからも、「わたし」はここにはいない
いないけれど、確かに「木」があり、宇宙がある。
そこに時間が流れる限り。

なぜ生まれ、なぜ死ぬのか。
花が散ることを考えて咲くのでないならば、死ぬことばかり考えて生きていくのは止めにしよう。

花が咲く1本の「木」が切られても、仲間の木がたくさんある。
わたしはあなたで、あなたはわたし。
花は風と遊び、蝶や鳥と戯れる。

「木」が全部世界から消えてしまったら、花が咲く理由もわかるだろう。
でもそのときは、「理由」を知ることのできる存在自体が存在しないのだ。

素粒子が常に対称性に存在するように、この世は「有」と反有=「無」でできている。
有がある限り、生きるのであり死ぬのである。
無を経験すれことができれば、よくわかるだろう。
しかし、決して有の存在には無は理解できないのだ。

「あなたは何故生まれてきたの?」
こう質問されたら、こう答えるのもあながち間違いではなかろう。
「それは、そう質問するあなかが居るからよ」

「自分は何故死ぬの?」
「それはそう考える自分がいるからさ」

生死=有=加速度なのである。

花のように
花のように

散るときまで生きていこう。

花のように
花のように
花のように

わたしでありあなたである万物たちよ、今の時間をどうぞ一緒によろしくね。


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プロフィール

ドクトル・グレイ

Author:ドクトル・グレイ
ドクトル・グレイ(愚零) (KIN 191:青い猿、青い夜)

小学生の時、鏡を見ていた自分が忽然と思った。
「自分が死んだらこの世から消えてしまう。消えてしまう自分とはいったい何なんだろう。」
以来、わたしは「大人」になった。分別知が芽生えたのである。それは無分別の世界に遊んでいた子供の楽園から、不幸の滝壷に突き落とされた瞬間でもあった。
生死の不安、明日の心配・・・
悩みはつきることなく湧き出でたが、解決の糸口はつかめなかった。
何のために生きているのか?
他の生き物を傍若無人に虐殺してまで、人間は何のために生きるのか?
将来必ず死ぬことが、わかっているではないか。
高校生の時、西田幾多郎の著作に出会った。
「絶対矛盾的自己同一」
なんだかよく分からなかったが、そこには答えとなる真理が隠されているように感じた。
いったい自分は、人間は、何を知っているというのだ。
そもそも知るという認識の過程から考え直さなければならないのではないか。
自分のことを自分が一番良く知っていると思っている。
そんなのウソだ!
自分とは何か、他とは何か、生きるとは、死ぬとは、自然とは、宇宙とは、神とは何か?
人知に照らされたこの世界。
人知に掘られた井戸の中の蛙である人類、わたし。
宇宙の果てを井戸の中に探しに行くアホらしさ。
カマキリやチョウが、明日に死ぬ心配をしているか?
相対と絶対。
不連続の連続。
少しずつ答えの入り口が見えてきた。
何も知らずしてすべてを識り、時空を知らずしてすべてを識る。
科学は無智であり、自然は無知である。
鏡に映った自分は、自分の知っている自分ではなかった。
人知による分別世界は相対世界。
相対世界は虚相世界。
虚相世界の生死、それは結局、蜃気楼。
人知の懐中電灯を消せば、薄暮に浮かぶ無限的広野が眼前に広がっていた。
真実の実相世界は無分別の智、それは絶対無。
不安、恐怖、対立、争闘・・・
虚相世界のすべての現象、それは絶対無において一縷の疑問もなく消滅した。
探し物は、遠い未来にも遥かなる宇宙にもなかった。
永遠は今この瞬間にあり、無限は目の前の一点にあった。
ごはん一粒に、無限宇宙と深遠なる神を見る。
知らない自分はすべてを識る。
自分は自然、自分は宇宙、自分は神、そして絶対無の存在。
本当の歓び、本当の愛。
あえて言葉で云うならば、絶対的歓喜と絶対的大愛に満ち満ちた世界。

人類よ、前へ進むな、振り返れ!
人類よ、今こそ行こうぞ、絶対無へ!


(KINについては、以下の「古代マヤ暦の暗号」を参照のこと)

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